マネタリズムは『現代版侵略』
2008年の金融危機(リーマンショック)を受けて始まった、欧州中央銀行(ECB)やアメリカ連邦準備理事会(FRB)の超緩和政策は、景気回復を後押しするというより世界を「混乱状態」に陥れたと言っても過言ではない。
実際に、投資家は超緩和政策によってダブついたマネーを相対的に利回りが高い新興国資産に投資先を求めた。そして無秩序なドルやユーロ投資を推し進め、そのマネーは新興国経済を活性させると同時にインフレを加速させ、新興国にバブルを惹き起こした。
アメリカの国内景気が好転の兆しを見せ始めると、今度は逆の現象を惹き起こす。FRBが超緩和政策から緩和縮小に動こうとするだけで、投資家は資金を引き揚げざるを得ず、インドルピーやブラジルレアル、トルコリラ、インドネシアルピア、南アフリカランドなどの新興国通貨に売り圧力が生じ、新興国資産が急落した。
これがマネタリズム(新自由主義的)の本質であろう。世界経済に圧倒的な影響力を持つ米ドルが、アメリカ一国の金融政策に任されていること自体間違いのもとである。アメリカの一国の国益で世界経済を翻弄して良いわけがない。
規制緩和による競争原理の導入についても、政府・マスコミは、「国際競争に打ち勝たなければ、日本は生き残れない。」と、誤った認識を植え付けようと必死である。それは科学技術や経済分野のみに止まらず、政治やビジネスの効率性、基礎的インフラや生活環境・健康・教育・文化など全てのインフラに及ぶ。
しかし、全ての分野において競争を余儀なくされたり、勝たなければならないなどと言うことはあり得ない。基準としているグローバル・スタンダードが好戦的なアメリカンスタンダードによるものだからである。
国であれば国家防衛や国家主権の保全など独立国家として存立するための必要条件が損なわれる恐れがある場合、一国民にとっては自分や自分の大切にしている人々の生命・財産及び人間としての尊厳を傷つけられるようなことがあれば戦いもする。
それ以外、必要もないのにわざわざ戦いを挑み、何かを勝ち取ろうとする好戦的な人間は限られた数パーセントの人間に過ぎず、成功者は更にその中の数パーセントであり、残りはその片棒を担ぐだけの敗者である。殆どの国民はそんなリスキーな生涯ではなく、平穏な暮らしを望むだけだが、無理な競争原理導入の影響を受け、甚大な迷惑を被ることになる。
「マネタリズム」は、強者(企業)による現代版侵略の「一形態」であり、「競争原理の導入」は、そのための「布石」である。その程度のことも理解できない輩に国家の舵取りを任せていることが腹立たしい。
<マネタリズムは『現代版侵略』>
<TPPはアメリカの流儀「パワーゲーム」>
<競争から共生への方向転換こそが、再生への唯一の道>
<日本経済の再生>
<産業用原材料、エネルギー資源、および食糧、自給の道を開け>
<強い農業は地方・地域の活性化で>
<地球環境に配慮した漁業>
<地方の活性化と産業構造改革>
<雇用対策>
<生活コストの削減で新規需要創出>
Page Top ▲